有棘(ゆうきょく)細胞がん

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有棘(ゆうきょく)細胞がん

有棘細胞がんは、表皮の中間層を占める有棘層を構成する細胞から発生
するがんで、基底細胞がんに次いで、日本人に多い皮膚がんのひとつです。
毎年、日本人10万人あたり約2.5人が、この皮膚がんにかかっていると推定
されています。

【有棘細胞がんの原因】

有棘細胞がんの誘因として一番に考えられるのは紫外線の関与です。

特に中波長紫外線(UVB)は皮膚がんの発生に大きな影響を与えています。
短期間に大量の紫外線を浴びるのはもちろん、子供のころからの蓄積の影
響でもがんが発生しますので、日光のあたる顔や首、手の甲などに、有棘
細胞がんは増えています。また、人口の高齢化に伴って増加する傾向にあり
ます。

紫外線の影響以外にも、皮膚の有棘細胞がんの発症に“ヒト乳頭腫ウイルス”
(子宮頚がんなどの原因の一つ)の関わりが注目されています。

その他、有棘細胞がんには、発生母地(ぼち)といわれるものがいくつかありま
す。やけどや外傷の傷跡、慢性膿皮症といわれる完治しにくいおしりのおでき、
膝から下にできる治りにくい皮膚潰瘍や、長期間にわたる褥瘡(じょくそう:とこ
ずれ)、放射線療法後におこる慢性放射線皮膚炎などです。

化学物質では、砒素化合物・タール類・鉱物油(切削油)などが、発生に関与
する場合があります。

有棘細胞がんは1.7:1の割合で男性に多く、40歳未満では全体の2%程度に
すぎませんが、加齢とともに増加し、通常のがん年齢よりも高い、平均寿命を
乗り越えた方々の発症が増加しています。

【有棘細胞がんの症状】

有棘細胞がんの症状は発生部位・原因・病期によって様々です。

一般に、比較的大きく、ふぞろいな形の紅色をした皮膚の盛り上がりで、肉の
かたまりのくずれたもののように見え、表面はジクジクして出血しやすく、進行
すると腫瘍の形はカリフラワー様になることがあります。
つまむとしこりを触れるような場合は要注意です。

それ以外に自覚症状は特にありませんが、神経浸潤を生じると強い疼痛を覚
えるようになります。有棘細胞がんは、腫瘍(がん)の表面が弱くなっているの
で、一般細菌による感染をおこしやすく、膿をもったり悪臭を放ったりします。

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